アメリカのクリスマスとお正月の過ごし方とは?“Merry Christmas!”と“Happy Holidays!”の違い
12月も半ばを過ぎ、今年も残すところあとわずかとなりましたね。アメリカではクリスマスを目前に、イルミネーションで輝く街は買い物をする多くの人々で賑わっています。
クリスマスは伝統的にイエス・キリストの誕生を祝うキリスト教の祝い事でしたが、多くのアメリカ人にとっては日本のお正月のように重要な、家庭の祝日として定着しています。クリスチャンでなくても、24日のイブの礼拝や25日のクリスマス礼拝に教会へ行く人は多くいます。
一方、アメリカではクリスマスを祝わない人たちもいます。例えば、“Hanukkah”と呼ばれる冬のお祭りがありますが、これはユダヤ教のクリスマスに相当する行事です。ユダヤ系アメリカ人はクリスチャンとは異なる形式でお祝いをします。
このようにアメリカには様々な人種や宗教の人たちがいますので、この時期の挨拶には“Merry Christmas!”ではなく“Happ
★この時期になると様々な場所で見られるイルミネーション。近所の様子を撮影してきました。
では、次にアメリカ人の一般的なクリスマスの過ごし方について簡単にご紹介します。クリスマスは家族揃ってお祝いし、プレゼントは家族一人ひとりに複数のプレゼントを用意します。親から子どもだけでなく、夫婦間、兄弟姉妹間、親戚間と、皆でお互いにプレゼントを交換するため、数もかなり多くなります。これらのプレゼントは(中身が見えないように)包装したものを、クリスマスツリーの下に置いておきます。そして子どもには、サンタクロースからのプレゼントも追加されます。
子ども達は24日就寝前、プレゼントを運んできてくれるサンタクロースのために、ミルクとクッキーを用意します。(これは親が、子ども。)そして25日クリスマスの朝には、家族全員揃ってクリスマスプレゼントを開けるのが習慣です。どんなに綺麗に包装されていても、アメリカ人は必ずと言っていいほど、包装紙をビリビリに破いてプレゼントを豪快に開けるので、大量の包装紙が瞬時
プレゼントを開けた後は、おしゃべりをしたり、ゲームをしたり、各々で過ごしますが、25日でも映画館だけは開いているので、映画を見に行く人もいます。
クリスマスディナーは24日のイブではなく、25日の午後1時~3時頃に食べ始めるのが普通です。
一般的な家庭のメニューは、七面鳥、ローストビーフ、ハムなどのメインディッシュに、マッシュポテト、ローストポテト、インゲンのキャセロール、アスパラガスのソテー、コーンなどの副菜、デザートにはアップルパイやクッキーなど(アメリカには日本のようなクリスマスケーキはありません)、そしてクリスマスの飲み物として有名なエッグノッグ(牛乳べースの甘い飲み物)、といった感じです。
こうしてクリスマスは終わりますが、その余韻は新年を迎えるまで残ります。クリスマスツリーも1月半ばごろまではそのまま飾られた状態になっています。
アメリカには“Gift Receipt”というシステムがあります。この特別なレシート発行してもらい、プレゼントに添えてあげると、例えばサイズが合わなかったり、その品物が不要だったりしたとき、受け取った人が返品・交換・ギフトカードによる返金が出来る仕組みになっています。従ってクリスマス後も、お店やショッピングモールは、クリスマス前と同じぐらい多くの人々で混雑します。
さて、次に迎える31日の大晦日、多くのアメリカ人はホームパーティーを開いたりして、友達と過ごします。深夜0時になり年が明ける直前にはカウントダウンのイベントが全米でライブ中継されます。
特に有名なのはニューヨークのタイム下の写真はパンデミック前に撮影されたものですが、100万人もの人々が集まり、盗難などの犯罪も多発するほか、カウントダウン終了後に交通機関が混雑して家に帰ることも困難になることから、実際に行くよりもテレビを見ている方が安全です。日本では大晦日に「紅白歌合戦」を見たり、除夜の鐘を聞いたりして過ごす人が多いと思いますが、アメリカではこのカウントダウンライブをテレビで見ながらすごす人が多いです。
元旦はアメリカでも祝日になっていますので、夜更かしをしても大丈夫です。特に、2022年は元旦が土曜日なので、2日の日曜日までが休みとなります。しかし、それを過ぎると仕事も学校も再開し、全てが普通の状態に戻ります。アメリカのホリデーシーズンはこうして幕を閉じます。
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