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コラム

スティーブン・スピルバーグ

何年も前にこんな質問をされました。あなたの仕事はなんですか?なぜ映画監督をしてるんですか?と

その時は失礼な態度で貴社に向かって「生きる糧に夢をみるんだ」と答えました。

後となり、まさにその通りだと閃きました。人生をかけ、生きる為に夢をみてきました。しかしそのキャリアプランがあったわけではありません。ではどうやってこの道を歩むことになったか話したいと思います。

全ては偶然起こったことです。

私が6歳か7歳の頃、父が”地上最大のショウ”を見に行こうといいました。大きな扉をくぐりぬけて薄暗い部屋に案内されました。部屋はピンクや紫の灯りで照らされていて天井はまるで教会のようでした。まるで何かを崇拝しているような....

席に座るとカーテンが開き、灯りが消えました。すると突然私は父に騙された!と思いました。サーカスだと思った”地上最大のショウ”はサーカスの映画だったんです。

それが人生初めての映画でした。1952年公開の「地上最大のショウ」です。がっかりした気分も映画が始まって10分後にはどっかいってました。それから「映画」というドラッグの犠牲者に仲間入りしてしまいました。

(キャリアプランという点では)私にはありません。

夢は突然見えないところからやってくるんです。いつも「これが君のやるべきことだよ」と高らか教えてくれるわけではありません。

囁いてくれることもあるんです。私の子どもによく話すのは、直感や本能というものは常に聞こえづらく、囁いてくるだけなんです。

あなたも毎日その”囁き”に耳を澄ませいものなら、それが一生の財産となり多くの人々を幸せにするでしょう。

直感、本能に耳を澄ませるんだ

藤原和博氏セミナー「親は子供に何を残せるのか」

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